今回は薬局経営がテーマになる医薬品記事とは一線離れたテーマです
まず初めに私は新卒入社時、東証一部上場企業のDSに入社し当時はコロナ前だったこともあり、免税販売を行う店舗にて要指導医薬品、第一類医薬品販売を行う通称OTC販売薬剤師として業務を行っておりました。
当時の、というか今もですが日本のインバウンド需要は大きな反響があり
円高であったにも関わらず隣国をはじめ諸外国からの日本での免税買い物ブームがありました。
その後私は新型コロナウイルスの大流行によりDS店舗で大きな人件費をかかえるよりは、と考え調剤部門に転向しました。
当時は新型コロナウイルスに感染したくないという患者様も一定数おり、1日の処方枚数は控えめで120枚程度(内30枚程度は施設、在宅処方)の店舗に配属となりました。
門前Dr.が医療施設を2件もっていたのと居宅患者様も多く抱えていたためかわかりませんが、、
配属薬剤師なんと一店舗に11人!!!!!大阪だから車の免許もってない子たちも多かったから運転可能な人間を+配属したと言われましたが
人件費一人薬剤師に毎月40万円かかったとしても毎月単純計算440万円!!さらに事務員3人!!これで500万円!
え、調剤技術料(薬局でいうところの粗利益)×0.3が人件費の計算として正しいんじゃなかったん????
うちの店舗毎月1500万円も技術料あんの、、?
もちろんありません。ギリ月に500万円くらいの店舗でした。
でも調剤薬局とDSは利益の傾向は違いDSは物販店舗での薄利多売で利益を上げる手法であったため調剤に高い人件費もってかれて社内の物販業務に携わる登録販売者店長陣には煙たがれている存在でした。
また、人数が過剰配置されている店舗にありがちなのですが
水槽の中の金魚と同じく突っつきあって弱いものいじめというか人間関係の悪化。また働きアリ理論でいうと本当に頑張っている働きアリは3,4人
残りのアリさんはやっているふりして本当は仕事してない!でも薬歴書くために残業しちゃう!
人数増えれば増えるほどトラブルもその分発生頻度上がる!
といった状況が生まれていた店舗でした。
まあかなり稀有な例かと存じますが、当時の薬局長と何回もこんなに人数いらんくないですか?と話した記憶はあります。?
ところが今、私が転職し勤務している店舗は
配属薬剤師1人(私)
事務員2人(1人時短)
処方枚数1日70~140枚程度
半日の時は30〜60枚程度
調剤技術料地域支援体制加算とれていないので月に350万程度
人件費単純計算80万円
、、、あれ?
当時と全然違うやん、、、
利益率も当時より出してますし人が少ない分トラブルも少ない
利益出してるから必要なものを経費で買いやすい。
鑑査システムの機械や全自動の分包機等
これなら経営者目線で言うと絶対後者の方が良いやーん!
前者ならせめて人数1/3にせなあかんなー!ほんで事務員導入やー!
となりますが
なぜこういった経営状況の違いが国内の同業者内で生まれているのか
これには多くの問題点がありますが
①薬剤師はほとんどの人間が大都市に集中しすぎている(東京、大阪、神奈川、福岡、名古屋)
そのため薬剤師飽和状態が生まれあふれた人間を受け止める受け皿となる店舗の数が足りていないという状況になります。
要因としては薬学部の多くが都市部に多くあるため地方から出てきた学生からしたらもうあんな不便だし出会いもねえ地元なんかぜってー帰りたくねえってなってます。
そのため薬剤師を仕方なく多くぶち込んで飽和店舗ができあがり、事務員の人件費を減らすしかない状態となりやすいです。
ところが私が勤務する地方の店舗では薬剤師一人で私のように100枚以上調剤することも全然あり得ます。薬剤師一人あたり40枚ですよとかこの前患者さんのウ〇ルシアの薬剤師さんに怒られましたが40枚以上調剤しちゃいけない法律はありません。保健所に聞いても貴社に薬剤師が入社しない事にはどうもできませんからね~といった回答でした。
保険薬剤師の登録さえ多く登録してたら何とかなりました。つまり都市部で働く大企業薬剤師の理想と地方で中小企業薬剤師とでは労務環境が異なる結果が表れた結果ですね?
でも私は人数が少ない方が圧倒的にメンタルが楽です
私が薬剤師飽和時代という単語は学生の時から教授が熱心に説いてましたが
実はこれは都市部のみの現象です。教授も都会っ子で地方が見えてなかったんでしょうね?

②時代による勤務形態の変化
新型コロナウイルス流行の前後で薬局環境では人よりモノ
という文化が広まった
しかし薬剤師はモノより人にになった
多大な裏切るかもしれない人間に払う人件費を絶対裏切らない機械を導入することでコスト結果的な削減につながったのと確実性を求めることができた。
また薬剤師がこれまでピッキング、一包化に人手がとられていたのが無資格者の事務員さんでも可能になった。

そのため薬剤師は鑑査と投薬要員になったため一人でも多くの枚数を回すことが可能になった。
その点を考慮すれば薬剤師の人件費はどんどん今後減らして機械と人件費の低い無資格者、もしくは機械に頼る未来が見えようとしている。
③調剤薬局とDSでは現状でも経営状況に違いがみられる
先述した、DSは物販での売り上げが主であり~の話に戻るが
調剤薬局は基本的にいかに小規模で大きな売り上げを守るか、、面よりも門前で、施設でを獲得し安定した売り上げ資本。(もちろん例外で面での受付主にする場合もあり。マンモス薬局の場合もあり)
反対にDSは面で対応し門前クリニックがなくとも数km先の総合病院からの処方、近くにある耳鼻科の、皮膚科の、消化器内科の処方を獲得し集中率を下げ店舗数が300店舗を超えようとも特に調剤基本料の低下は構わない(もちろん門前がある例外も多くあり)
といったスタイルでの違いがみられる
どちらも地域住民のヘルスケア支援という点では相違はないがどこからいかに売り上げるかがキモになってくる
※上記の記載は多くの場合の記載です
④M&Aが多く広まりすぎた
昨今では売り上げが厳しいもしくは難しい店舗経営を頑張るより
もう他社に売っちゃった方が良いじゃん!て考える経営者が多く存在します。
例えば調剤薬局店舗が3店舗
/月 調剤技術料 人件費 施設 居宅あり
A薬局 200万 60万 〇 ✕
B薬局 350万 80万 〇 ✕
C薬局 600万 350万 〇 〇
この場合どこを売るのが賢明かクイズですが
勿論色んな意見ありますが、私ならCを売ります
理由としてまず人件費が高い。おそらくこの感じだと薬剤師5人+事務員数人雇ってそうな人件費。雇ったからには容易に解雇ができないのがこの世の定め。
施設も居宅も頑張ってるじゃん!地域支援もとれてるよ!
いやいや、居宅の患者さん抱えてる時点で臨時のオキノーム出たら持っていくんか、そのために薬剤師の貴重な人件費とるんか。※麻薬はオンライン服薬指導しても事務員の配達不可
しかし地域支援とれてるのとそれなりに技術料があるのを考えればそれなりに付加価値あり。従業員がそれなりに年齢を重ねて会社の役員等でなければ従業員ごと他社に販売してしまうのが最もベストな手法に思える。
そしてC店舗を見事売却しまとまったお金を得たことで今度はA,B薬局を上回る利益率を出せる店舗の開発、もしくは買取りを行うのが賢明かと考えます。
こういった背景もありマンモス店舗でも売却されることは多く存在します。
何なら店舗をデカくしてそれを売って利益をって手法を繰り返す経営者も存在しています。
また薬局経営は基本門前Dr.の医師生命に直結しているため仮にDr.が50歳で開業しても75歳になったらさすがに経営診察の二刀流は厳しくなるため
短期投資の代表格となります。
こういった側面を考慮しても面で門前クリニックなしのDS経営もあながち間違ってはいないと思えてきますね。
長々と書きましたが①~④の内容が薬局とDS経営の違いの相図
では今後調剤薬局を上手く経営するには
私の意見ですがやはり先ほどの人件費技術料のバランスを上手くコントロールする必要性は出てきます。
薬剤師一人で40枚なんて生ぬるく70枚、100枚調剤して必要な人手は機械と無資格者(事務員さんやテクニシャン等)に委託し薬剤師は鑑査と投薬、軟膏混合、散剤分包は薬剤師がやるけど基本予製つくって変更時のみ作り直し
が無難と考えられます。
後は在庫も絞る必要性あるかと、街中の技術料とれてない薬局で高額な抗がん剤置いてほしいとかサムスカ調剤してほしい等も門前クリニック以外の処方であるなら断り在庫確保している薬局を調べるべきかと考えます。
やはり期限切れロスになるのも怖いので?
いかに薬局内はミニマリストで患者様を抱える件数はマキシマリストであるべきなのかと日々考えながら業務に励んでいます。
